~創業25周年アニバーサリー企画【最終回】~その9:多様性における許容と妥協(下)
親愛なる皆さん
おはようございます。
ヤマネットの創業は2000年5月1日。
今月のモーニングメールは創業25周年
アニバーサリーとして、過去に描いたモーニング
メールを引用しながら、時代環境と共に変化する
思考、そして時代環境は変化するも変わらぬ思い、
その双方を確認しながら振り返って参りました。
今日がその最終回。
時の流れと共に時代環境は変化し、それに伴い
人々の価値観も大きく変化した。意識や思考や
行動パターンも。「多様性」について、過去から
順に時間軸で引用した私が書いたコラムからは、
そんな変化にどこか反発しながらも、気が付けば、
それらに適応していこうとする私自身の変容が
伺えます。否、どれだけ反発しても適応せざるを
得ない私などの力では全く敵わない見えざる力が
働いている。そんな気さえしている。
でも、その力にただ身を委ねるだけでいいのかと
いう自問自答が長年続いてきた。
そして、コロナ禍突入直前のコラムでは、
忘れてしまったが、誰かの論文を引用して、
以下を書いている。
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平成の時代を振り返ると、その時代に日本列島の
人口が平成20年(2008年)にピークを迎えた。
1億2808万人は江戸時代の終わりから人口成長
期の到達点だった。人口増と工業化は経済成長の
両輪をなし、日本の1人当たりGDPが世界2位
にまでなったのは平成12年(2000)だった。
(ちなみに平成12年は私が会社を創業した年で
あります)この30年余りの間に、私たちは知らず
知らずのうちに19世紀から上り続けてきた一つの
文明の峠を超えたようだ。平成の末、一人当たりの
GDPは世界26位に下がり生産年齢人口は6割を
下回った。見渡せば眼下には多様性の海が広がる
峠の下り道である。
****2019年7月8日***********
下り坂の向こうに多様性という海が広がる景色は、
希望のメタファか、果たして絶望なのか・・・
私は勿論希望と捉える。
でも、そう捉えるには条件がある。
時代と共に変化していく全ての事物の中から、
許容し適応していくべきことと、
妥協してはならないこと変えてはならないこと、
つまり、許容と妥協を混同しない冷静で思慮深い
自分を養い保ち続けること。それが、多様性の
時代を希望と捉え生きていく条件だと思います。
最後に、これも25年間よくモーニングメール
で引用した文章で締めたいと思います。
「変えるべきものを変えていく勇気をお与え
ください。変えてはならないものを守る冷静さを
お与えください。そして、何にもまして、変える
べきものと、変えてはならないものを見分ける
知恵をお与えください」ラインホルト・ニーバー
創業25年アニバーサリー月間コラム
おわり。
26年目も頑張るぞう!
今日も一日良い日に致します。
物流応援団長(兼)応援され団長
山田泰壮(やすお) 拝
