違いを活かすリーダーシップ
親愛なる皆さん
おはようございます。
世界、国家、地域、業界、企業、家族・・・
個人や集団間においては例外なく「違い」が存在する。
人種、性別、歴史、文化、制度、言葉、肌の色、考え方、
思想、性格、・・・というように。
当たり前といえば、当たり前だが、この「違い」が、
なかなか厄介で、なかなか素晴らしい。
この違いが争いの源にも、進化発展の源にもなるのだ。
ダイバシティマネジメントとは、
多様性を競争優位の源泉として活かすマネジメント手法、
考え方、そのプロセスを云う。
難しい話に聴こえるかもしれないが、
多様性(違い)を受け容れ活かす、考え方は近年飛躍的に
進化しているし、その事例は意外と身近にある。
例えば、各地域においての違いの中に、言葉(方言)
というものがある。
以下は、私の体験に基づく、多様性に対する進化の事例だ。
私は京都に生まれて、名古屋で育った者であります。
名古屋での暮らしの方が圧倒的に長いにも関わらず、
日常会話は殆ど関西弁で話している。
今では考えられないことなのですが、
幼少期から大人になるまでの長い間、関西弁にある種
コンプレックスのような感情を抱き続けていた。
父母共に京都生まれの京都育ち、なので、家の中では
親兄弟皆当たり前の如く関西弁での日常会話なのですが、
ある日(おそらく小学校一年生くらいだったか・・・)、
友達が家に遊びに来たとき、私と母親が関西弁で話して
いる光景をその友達が不思議そうな顔をして観ていた。
「お母ちゃん、今日友達よーさん遊びにくるさかい
みんなで食べるおやつかなんかあるかー?」
「そんな よーさん来るんやったら、なんで前もって
ちゃんと云うといてくれへんの!アホやなー!」
とまぁ、おそらく、そんな他愛もない会話だったと思う。
ところが、その翌日、学校で、昨日家に遊びに来た友達が
「山田が家でヘンな言葉を喋っとったんだわ、どえりゃー
オモシロいでかんてぇ」と、ヒソヒソ声の名古屋弁で、
その噂は瞬く間にクラスに広まった。
今でこそ、吉本興業東京進出、明石家さんまを筆頭に
関西の芸人が全国で活躍し、全国どこでも関西弁を耳に
するようになったが、今からおよそ半世紀も前のこと、
当時は未だ吉本興業もそれほどはメジャーにはなっておらず、
関西エリア以外で関西弁を耳にすることはあまりなかった時代に、
家に遊びに来た友達(幼い子)が、私と母の会話、山田家で飛び
交う関西弁会話は衝撃的だったのかもしれない。
その翌日から「山田が家でヘンな言葉を喋っとる」という噂が
瞬く間に拡がり、その日を境に、私は関西弁を封印した。
とうよりも、自宅内や親戚縁者とは関西弁、自宅外、友達との
会話は名古屋弁と上手に使い分けるようになっていた。
自宅で親兄弟と関西弁で喋っているところに、
友達から電話がかかってくると名古屋弁で喋り、
電話を切るとまた関西弁と、実に器用に切り替えていた。
もはやそれは自動切り替えスイッチ内蔵のレベルであります。
その切り替えスイッチは、実に長きにわたり機能し、
学校を卒業し、社会に出てからもずっと続いた。
それが、いつごろからだろうか(20年くらい前からか?)、
周りを気にするような年齢でもなくなり、
吉本興業も関東に進出し、違和感のない時代になり、
いつの間にか、スイッチが関西弁でオンになったままになった。
人間は生まれ育つ過程で、生存行動範囲をじわじわと広げていく。
お母さんの腕の中、ベビーベッドの中から、家中をハイハイで
動き回り・・・ 幼稚園、小学校、中学、ある者は高校、大学、
そして社会へと、行動範囲を広げていくことは同時に関わる相手
の人数も増え、お母さん一人だけと関わってきたあの頃と比べ
ると、ほんの20年の間にまるで別世界で生きているようだ。
そして、関わる多くの相手もまた実に様々なタイプが現れる。
だから必然としてそれらを受け容れ、許容し、関わりながら人は
成長していく。
しかし、子供の頃は実にその許容範囲が小さい。
また時代環境も手伝ってか、昔は特にその傾向が強かった
ように思う。
たかが、方言、少しばかり話し方のイントネーションや
単語の発音が違う程度でもいじめの対象になったり、
その他、例えば天然パーマの子や、背が極端に小さな子、
色黒の子・・・ ちょっとした違いを受け容れることができず、
本人が嫌がるような呼び名で呼ばれたり、仲間外れにされたりと。
それが、先に書いた人間の生存行動範囲の拡大と目まぐるしい
環境の変化によって、必然として多様性を受け容れざるを得
ない時代となった。
にも関わらず、未だ世界各地では民族や宗教の違いによって
紛争が絶えずにいるし、差別や虐待、セクハラ、パワハラなども
根本は同じかもしれない。
故に、一方では、ダイバシティマネジメントのような考え方、
手法が取り入れられたり、多様性を受け容れることの重要性
が謳われているのでしょう。
自社内を観ても、他社を観ても、業界を見渡しても実に様々な
タイプの人達がいる。タイプ、考え、性格、やり方・・・
「違い」を活かし、機能させることのできるリーダーシップ
がとても重要であります。
ちなみに私、今では、いつでもどこでも関西弁で喋っていますが、
意識してスイッチを切り替えると今でもちゃんと名古屋弁も喋れる。
でら上手に喋れるんだわ(笑)
今日も一日ええ日にしてちょーよ~
物流応援団長(兼)応援され団長
山田泰壮(やすお) 拝



