激流の中の思考と言葉

親愛なる皆様
おはようございます。

お世話になっているN先生から以下の文を頂いた。

「ワクチンと薬だけではパンデミックを耐
えられない。言葉が無ければ、激流の中で
自分を保てない。言葉と思考が勁(つよ)ければ、
視界が定まり、周囲を見渡せる。どこが安全か、
どこで人が助けを求めているか。流れとは歴史
である。流れを読めば、救命ボートも出せる。
歴史から目を逸らし、希望的観測に曇らせた
言葉は、激流の渦にあっという間に消えていく」

「人文知」軽視の政権は失敗すると題して、
京都大学の藤原准教授という人が新聞に寄稿
された文ということで、文脈は独特ですが、
とても共感できる内容でしたので、取り上げ
ようと思った。言葉と思考の大事さを書かれ
ているが、「つよい」を強いではなく、
敢えて「勁い」を使われているところから拘り
と強い意志を感じる。

緊急事態宣言今月末まで延期が正式に発表された。
企業の倒産やこれを機に廃業という事業者も出てきた。
労働局は助成金や失業手当を求める人で溢れている。
なんでも失業率が1%上がると自殺者が1000人増え
るという統計もあるようだ。

今、経営者としての力量や責任や使命が問われている。
「希望的観測に曇らせた言葉は、激流の渦にあっと
いう間に消えていく」や「人文知軽視の政権は失敗する」
は政権に限ったことではなく、他人事でもない。

経営者が、経営者としてというよりも、裸の人間として、
この事態をどう捉え、どう意思決定し、行動していくか。
カネ儲けが上手な経営者が優秀な経営者であり、人格
までもそれと比例しているかの幻想をコロナ渦が一気
に消し去ろうとしている。

経営者から発信される様々な情報の中で、先の藤原教授
の「希望的観測に曇った」言葉を発信する人、曖昧な人、
委縮してしまっている人、一方で、力強い思考と言葉を
発信する人、この事態を人財育成や次なる新しい一手を
講じる為の考察の期間と捉え、粛々と前進し、ビジョン
を具体的にしている人・・・
正に、思考と言葉が弱く曖昧な人と、勁く具体的な人との
違いが、ハッキリ顕在化してきたような気がします。

未だ終わりが見えない状態ではありますが、
今この時間をどう使うかによって、終息後の
その先の景色は全く違ったものになります。

今日も一日良い日に致します。
物流応援され団長@山田泰壮 拝

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