真価を問う:其の3(最終回) ~渡り鳥のⅤ字編隊~
親愛なる皆様
おはようございます。
渡り鳥のⅤ字編隊のメカニズムを学んだ。
およそ6年前、
ロンドン大学の調査チームが渡り鳥に小さなGPS
装置を取り付け、V字編隊のメカニズムを解明した。
その調査結果から我々人間が学ぶべきことは多い。
![](https://i0.wp.com/www.yamanet.tv/wp/wp-content/uploads/2020/06/82310549_2970054759742455_5266199743976964096_o.jpg?resize=960%2C638)
先頭を飛ぶ鳥が飛行中の空気抵抗を最も強く受け、
2番目以降を飛ぶ鳥の空気抵抗を極力押さえる。
そして、ここからが驚くべきだが、最も空気抵抗
を受け体力を消耗する先頭の鳥がローテーション
されていく。次に先頭のローテーションがまわっ
てくるまで空気抵抗の少ない二番目以降の位置に
つき体力を温存しながら飛行を続ける。
ずっと先頭に立ち、しんどい仕事を一羽のリーダー
が背負うのでなく、仲間の力を借りる、全員がリー
ダーであり、全員で助け合いながら何万キロもの
飛行の旅を続け、目的地へ向かう。先頭(リーダー)
が変わっても目的地へ向かう方向はブレない。
長い旅の途中、力尽きて死んでしまう鳥がいる。
その鳥は、体力の無い年老いた鳥ではなく、
旅の経験が少ない若い鳥、仲間の力を借りる知恵を
持ち合わせていない鳥だという。なるほど・・・
シリーズで書いてきた「真価を問う」。
最終回に渡り鳥のⅤ字編隊のメカニズムを取り上
げた理由は、我々の人生は要は組織活動だということ。
生まれてから死ぬまでずっと一瞬たりとも例外なく、
関わり合いながら生きている以上は、一人ひとりが
他者のことを思いやり、助け合うことが、
その組織活動を活性化することに繋がる。
其の1で取り上げた「多様性」を受け容れる覚悟や
寛容も、其の2で取り上げた「公共性」も、
要は組織活動、詰まるところより良い人間関係創造
の他ありません。
有事の時も平時においても、人の為に全力で働くこと。
後ろを飛ぶ仲間の為に空気抵抗を一身に受けて先頭を
飛ぶ渡り鳥のように。
シリーズ<真価を問う>おわり。
今日も一日良い日に致します。
物流応援団長(兼)応援され団長
山田泰壮(やすお) 拝