本当に大切なもの:前編
親愛なる皆さん
おはようございます。
吉村昭氏の伝記小説にハマっていた時代があった。
吉川英治を凌ぐ司馬遼太郎、それをも凌ぐ吉村昭と、
師から勧められ、読んでいくうちに引き込まれていった。
早朝は仕事も処理も含め、読み書きの時間に充てて
いる私、今朝は、ふと書棚から吉村昭作品を取り出して、
付箋の箇所をペラペラと読み返すつもりが、やはり引き
込まれ、気が付けば小一時間経っていた。
高野長英、間宮林蔵、大黒屋光夫、
それぞれに、蘭学者、探検家、船乗りと、職業立場は
違うが、江戸後期に生きた人物の波乱に満ちた壮絶な
人生を描いたどれも素晴らしく質の高い伝記小説だ。
共通しているのは「旅」の連続という点。
旅といっても、現代社会でいう旅行とかツアーといった
類のものではなく、どれも重大な目的を持った命がけの旅だ。
過酷で長い旅が人生の多くの時間を占めているが故に、
ほんの少しの日常の時間、例えば自宅で睡眠をとるとか、
家族と食事をとるとか、近所をのんびり散歩するといった
時間に有難味や幸せを感じている主人公たちから本当に
大切なものは何かを考えさせられる。
故郷、家族、縁、命。
質の高い伝記小説は、登場人物の表情や仕草、心の動き、
景色、情景など、描写が巧みで抜群だ。その時のその場所
へ引き込まれる醍醐味は感性が研ぎ澄まされる。
長くなりそうなので、続きは次回。
後編へつづく。。。
今日も一日良い日に致します。
物流応援団長(兼)応援され団長
山田泰壮(やすお) 拝



