本当に大切なもの:後編
親愛なる皆さん
おはようございます。
伝記小説家吉村昭氏の書を書棚から久しぶりに
取り出し、付箋のところをペラペラ読み返すつもりが
引き込まれ、、、
先日のモーニングメール<本当に大切なもの>と
題して書き出したら、長くなってしまったので、
2回に分けた。 今朝は、その後編。
質の高い伝記小説は、何よりも主人公や登場人物の
命がけの“旅”や生き方を通じて、人間の本質や世の
原理原則を学ぶことができる。
伝記小説は、感性を磨き、人間とは何か、人間如何に生き、
如何に在るかを考え、問う為のツールといってもいい。
人間は相対するものによって全てのものやコトが認識
できている。便利と不便、楽と苦、幸と不幸、光と闇・・・
同じように、旅を通じて(日常から離れることで)
日常を認識することができる。
先の主人公たちが、故郷や家族との平穏を求め、
生きることへの強い執着を抱き続けたのも過酷で
命がけの旅を強いられたが故である。
そして、もう一つ重要なファクターは、強いられた
ことであっても、それら与えられた環境や条件を
受容し主体的に意思決定し、行動しているということ。
ある意味、読書も旅だ、著者を通じて登場人物の
生き様が読者を日常から引き離す。故に日常を客観的
に認識させてくれる。
そして、この歳になり、つくづく思うのは、
人生も旅であるということ。
ただ、日常から離れる旅や読書とは違い、
日常の中に居ながらにして、日常や自分を俯瞰的に
観察し、認識することができるなら、それは旅や読書と
同じ役目を果たしていることになる。
当たり前の日常の素晴らしさや、
日常の自分の弱さや愚かさ、
それを補ってくれる縁ある人達への有難味、
本当に大切なものを感じながら日常を生きることが
できたなら、人生は素晴らしい旅だ。
逆に、目先の現象事に振り回され日々忙殺され、
心に余裕がなく、いつもイライラピリピリそわそわ
している状態、そんな旅はつまらない。
変化が激しく不安要素が多くとも、
混沌とした時代の中であろうとも、
過酷な環境や条件を強いられようとも、
現象事に心奪われることなく、
人のせいにせず、主体的に意思決定し、
冷静で落ち着いた思考を持ち、
本当に大切なものを見失わぬよう旅を続けよう。
今日も一日良い日に致します。
物流応援団長(兼)応援され団長
山田泰壮(やすお) 拝



