チカラの概念

親愛なる皆様
おはようございます。

過去にコラムでも何度か取り上げている著書
「ティール組織」
世界最高峰の経営コンサル組織マッキンゼーで
長年勤めたフレデリック・ラルー氏の著書。

これからの時代の新たな組織の在り方を示唆する一冊。

589ページに及ぶ分厚い本は、これまでの概念
(物質的な豊かさを求め経済最優先で、寝るな休む
な倒れるなのノリでガンガン働いてきた昭和の
リゲイン世代の思考)が細胞に染みついている
我々世代にはなかなか難解で、ピンとこない、
それでも何か引き込まれるような魅力があり、
じっくりじっくり読み進めていくと、染みついた
概念や思考がジワジワ~と塗り替えられていく
ような感覚になってくる。
懐かしい自分を思い出すような感覚、
心がピュアになるような、そんな感覚。

先日、この著書の解説を担当している嘉村賢州
さんのお話を直接お伺いする機会を頂けた。
お世話になっている行動科学研究所の岩田洋治
先生企画のセミナー、90分程の時間だったが、
これが実に実によかった。

嘉村さんはティール組織の概念と出会い、
突き動かされるような衝動に駆られたという。
その理由が実に興味深い。
① 優しくて美しい
② おもしろくて奥が深い
③ 未来の自分に出会える
そんな感覚に囚われ、ラルー氏に会わねば!と、
アメリカのエコビレッジまで会いに行っている。

以下、嘉村さんの言葉を引用少しアレンジ
*******************
組織には大きな二つの潮流がある。
一つはトップダウン、もう一つはボトムアップ、
どちらが良いとか悪いではなく、どちらにも
光と闇、プラス面とマイナス面がある。
この二つの光の部分を統合させ、闇の部分を
打ち消していくような組織がティール組織だ。

“力(チカラ)”をこれまでの概念で捉えると、
それは、組織をグイグイ牽引するリーダーシップ、
周りをコントロールする、統率するといった力に対して、
ティール組織においての力の概念は、他者の力を引き出す力、
湧き上がってくるような力である。
********************

私は社内にてミドルクラスのリーダー研修において
今年度より「ティール組織」を教材に取り入れている。
ただし、難しいし、私自身も勉強途上なので、慌てず
ゆっくり、じっくりと。教えるのではなく皆で共に考え
ながら、具体的にこうしていこう!変えていこう!
というやり方ではなく、これまでのやり方、考え方を
尊重し機能させながら、無理なく取り入れれるエキス
を少しずつ取りいれていこうという、これまでとは
違ったアプローチで研修を進めている。

岩田洋治先生と嘉村賢州さんのお陰で、
分厚い難解な本をじっくりと何度も読んでみよう
という気持ちさせて下さいました。

最後に「ティール組織」本文より引用
*************
私達の多くは、人々と仕事について心の中に
深く刷り込まれた前提から逃れられないでいる。
つまり人も仕事も恐れで動くという思い込み、
組織は階層と統制が必要だという思い込みである。
恐れに基づく思考方法に光を当てて初めて、
私達はそれと異なる前提を選ぶことができる
*************

実に深い。

今日も一日良い日に致します。
物流応援団長(兼)応援され団長
山田泰壮(やすお) 拝

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA