経済指標から人間の営みを読む

親愛なる皆さん
おはようございます。

先日開催したヤマネット全国大会終了後のアンケートにお答えいただいた方、先着50名に「カレント経済ノート・主要経済指標・2021年版」を進呈させて頂いた。

このノートはポケットサイズの100頁で、あらゆる角度からの経済指標が記されており、じっくり考察しながら見ていくと、世界や日本の経済状況や社会構造の変化が見えてきます。
例えば、小売業(デパート、スーパー、コンビニ、通販)の売上げ推移の数字は実に興味深い。

1980年12兆円規模の市場が2019年には40兆まで拡大しているが、その内訳を観ると、世の中が見えてくる。
1980年、日本に未だコンビニが無かった時代、小売業の王様デパートの売上げは6.5兆円、スーパーは5.6兆円、この2つで全体(12兆円)が構成され、その後もグングン伸びていく。
その後、1990年大中盤にデパート売上がピークを迎えその後下降していき、遂にスーパーに追い抜かれ、チェーンストアスーパーの勢いは止まらず、その後も伸び続ける。
その後台頭してきたコンビニまでも2009年にデパート売上を追い抜き、その後現れ急成長している通販に2016年、デパートは遂に追い抜かれる。
2019年現在:デパート6.2兆円、スーパー13兆円、コンビニ12兆円、通販8.8兆円、合計40兆円市場。
今や、コンビニがスーパーに迫る勢いであり、それにも増して、通販の勢いが凄く、いずれ通販が小売業の王様の座に変わるであろう、約40年間の経済推移と未来をも読み取れる。

私が若かりしサラリーマン時代、会社から管理職セミナーに派遣された、その時の講師が「やがて、小売業の形態は無店舗販売となり・・・云々」と話されているのを聴いて「この人なに言ってんだ」と思っていたのを覚えているが、今まさにその時代が到来しているわけです。

この流れは、経済推移や社会構造のみならず、人間の営みの変化をも読み取ることが出来る。
コロナによって、リアルコミュニケーションからオンラインを活用したデジタルコミュニケーションへの移行が加速していますが、これは、百貨店~スーパー~コンビニ~通販と小売業の流れと同じく、人間関係の希薄さが益々進んでいく構図であることをしっかり認識し、経済と人間関係、産業と情緒のバランス、平衡感覚を失わぬよう意識していく必要があります。

今日も一日良い日に致します。
物流応援団長(兼)応援され団長
山田泰壮(やすお) 拝

PS:カレント経済ノートは、㈱潮流社より1,000円で購入できます。

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