現代から過去を眺め、過去から現代を眺めてみる:その2
親愛なる皆様
おはようございます。
先週4月30日㈮に同じテーマの<その1>を書いて
ちょうど一週間が経ちました。今朝は<その2>で完結
できればと。
<その1>では、仕事は365日、24時間、いつも戦闘態勢、
寝食を忘れて馬車馬のように働いてきた昭和時代の世の中や
職場環境は、働き方改革が進んだ現代においては通用しない、
されど、その非常識とも思える時代環境だったからこそ育め
た力がある、気付けたことがある学べたことがある、強くな
れた自分がいる。そんなことを書き、現代から過去を眺めた。
では、過去から現代を眺めて観たとしたらどうでしょう?
30~40年前にタイムマシーンに乗車して、2020年代の世に
下車したとしたら・・・ 更に、タイムマシーンに乗車~
下車した者が経営者や当時の熱血サラリーマンだとしたら・・・
「ガタガタ言わんと働け!」
「1日、2日、寝んでも死なんわ!」
「仕事は24時間、365日だ!」
と、若者に怒鳴りつけ、もしかしたら手を出しているかも
しれません。そして、おそらく1か月以内に労働基準監督署
から役人が来社し業務停止か、はたまた警察が来て逮捕され
るか・・・ そんな感じでしょうね。
あり得ない仮想話でありますが、要はその当時の経営者や
熱血サラリーマンから見れば、現代人の多くはヘナチョコに
しか見えないと思います。
されど、現実的には、労働時間短縮や有給休暇取得、育児休暇
制度などを導入している企業は概して業績が良い、というか、
キチッと業績をあげていなければ、そんな制度や仕組みは導入
できないという現実を観ると、タイムマシーンに乗って過去か
らやってきた経営者や熱血サラリーマンが現代人に拳を振り上げ
熱く語っても通用せず、残念ながら“ヘナチョコ”に敵わないわけです。
![](https://i0.wp.com/www.yamanet.tv/wp/wp-content/uploads/2021/05/182707368_3936526999761888_5114922633826030990_n.jpeg?resize=466%2C328)
では、どうするか?
さっさとタイムマシーンに乗って過去へ帰るか、
もしくは、思考様式、行動様式を意図して変容させていくか、
そのどちらかだ!と、私は考えてはいません。
私の考えは「どちらも」なのです。
踏襲すべき過去と、手放すべき過去、
容認し受容すべき現代と、断固として拒絶すべきことを
キチッと分けること、ゴッチャにしないこと。
変容させるべきを変容させ、守る(踏襲)べきものを守る。
具体的には、働き方は時代のニーズに合わせてどんどん
簡素化、効率化、デジタル化、省力化を進め、企業の力を
強化していくべきで、人間の力を強化していくには、
これまでは仕事(働くこと)そのものが自分を鍛える機会で
ありましたが、その機会(時間)が縮小しているので、
人間として強化、成長していく為の機会(時間)を自ら創り
出していくこと。働き方改革によって労働時間が短縮され
てできた時間の塊を無駄に使わないこと。その時間を自己
啓発や自己成長の為に意図して使うことであります。
「自分が何に多くの時間を取られているかを知ること、
そして、何に時間を使うかを明確に決め、行動すること。
全ては何に時間を使ったかで決まります」
世は変われど、ドラッカーの言葉は活きています。
今日も一日良い日に致します。
物流応援団長(兼)物流応援され団長
山田泰壮(やすお)