目を凝らし、耳を澄ます~事件は現場で起きている~

親愛なる皆さん

おはようございます。

年齢を重ね、経験を積み、然るべき立場や役職に就くと

自分の周りから苦言を呈してくれる人たちがどんどん消

えていく。否、自ら遠ざけていっているといった方が正

しいか。

そうやって学び終え、気づき終え、成長し終えていく人

が如何に多いことか。私は臆病が故に、学び終えてしまう

こと、気づき終えてしまうこと、成長し終えてしまうこと

がとても怖い。だから、苦言を程してくれる人がいる場所

へ意図して近づき出向くようにしてきた。苦言を受けるのは

少々辛くしんどい、でも、苦言とは自分への問いであり、

成長の為のアドバイスであり、未来へのメッセージであります。     

そして、社員や受講生に対しては、私自身がそんなメッセー

ジを発信できる人間でなければ!と思う。

研修や勉強会の場で講師から発信されるメッセージも

先人や先生、先輩からのメッセージもとても有り難いが、

それらメッセージはある種明確で、答えそのものをズバリ言い

当ててくれることが多い。例えば、「君のこういうところを直

した方がよい」とか「そこが君の課題です」といった具合に。

だから、受けるのが辛くしんどいように思うが、実は優しい。

一方、現場から発信されるメッセージは、ある種難解だ。

社員や受講生の顔色や態度、お客様の反応、職場の空気といった、

時に形無きものに目を凝らし、時に音無きメッセージに耳を澄まし、

その本質、意図するところを解読しなければならない。

だから明確でストレートな苦言とは比較にならない程の厳しさがある。

こちらの方が圧倒的に辛くしんどい。しかし、ここが実践の場、

本番のステージであります。事件は現場で起きている。

年齢を重ね、苦言を呈してくれる人が現実的に徐々に居なく

なっていく・・・故に現場からのメッセージを受け取れる

人や場に意図的に近づかねばならないと思う。

辛いとかしんどいとか恥ずかしいとかいって遠ざけている

場合ではない。事件は現場で起きている。

今日も一日良い日に致します。

物流応援団長(兼)応援され団長

山田泰壮(やすお) 拝

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