失敗しなきゃ分からない(上)

親愛なる皆様
おはようございます。

私の実家は焼肉屋さん。
名古屋市内を中心に現在は7店舗ほど展開
している。今の本店の場所でレストラン開業
してから既に50年以上が経過しており、
名古屋では(私が云うのも何ですが)歴史もあって、
けっこう有名なお店です。

亡くなった父が創業し、現在は私の実弟が
後継し、頑張って立派に経営している。

ちなみに、私は男三兄弟の真ん中、
いわゆる典型的な次男坊だ。
年子の兄は漢方薬房を経営しており、
七つ下の弟が実家飲食業の跡取り、
そして、私は物流と、兄弟みんな経営者。
父母の家系は皆商人で、
兄弟三人とも見事にコテコテのあきんど
の遺伝子であります。

もとい。

父が弟に経営のバトンを渡してからも(社長交代して
父は会長に)父は何年もの間、相当手出し口出し
をしていた。実家(本店の2階が住まい)に立ち寄ると
父からは弟が頼りないといった愚痴、
弟からは父が口うるさいといった愚痴をよく聴かされた。
今思えば懐かしい場面ではありますが、
当時、当人達にとっては各々の立場で共にしんどかっ
と思います。

ある時、弟が社長就任後初めて自分の意思決定で、
新店舗を計画しているという話を耳にした。
焼肉ではなく新業態での出店に父は反対のようで、
父と弟の間でぶつかっていたようだ。

実家に行くと、父曰く「あんな店は絶対上手くいかん、
失敗する、何故ワシの云うことがアイツは分からんのか
・・・」と、「やすお、どうしたら分かってくれると
思う?」と父、私は即答した「もし、本当に成長して
立派な経営者にさせたいのなら、やらせて、失敗させ
るしかないね」と、今思えば、父に向かって偉そうに、
どの口が云うとるか!ですね^^;

でも、それは、今でも真理だと思っています。
「失敗しなきゃわからない」
されど、言うは易し、行なうは難しであります。

経験を積み、知識を身に付け、それを更なる行動に変
えていく、そして、行動し続けるその過程で、失敗する、
恥をかく、苦渋や屈辱を味わい、時に叩きのめされ、
ボロボロになるくらいの経験体験を積んで、人間は逞しく
成長し強くなっていくものだ。失敗や屈辱は試練であり
成長の為の条件といっても過言ではない。
試練とは試されて練磨されていくということだ。

しかし、一番成長を願っているはずの者が、
その子供に、その部下に、失敗させまいと守ってしまう、
過保護にしてしまう、成長の条件である失敗や屈辱を
その手前で奪ってしまっている。

あれから、長い時が経過し、
私も事業継承を視野に入れる年齢になってきた今、
当時の父の苦悩の姿を思い出す。
「失敗や屈辱は試練であり
成長の為の条件といっても過言ではない。
試練とは試されて練磨されていくということだ」
の気持ちは全く変わっていない。
されど、世の中の様子は随分変わった、
父の苦悩とはまた違う新たな苦悩が生まれている。

ここまで書いて今朝は時間切れ、
後日、後半につづく。

今日も一日良い日に致します。
物流応援団長(兼)応援され団長
山田泰壮(やすお) 拝

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